仕事の関係で、情報収集にgoogle alertを利用している。
そのなかで「協会」というアラートに「
日本おもと協会」の記事が・・・
おもとといえば、投機の対象として盛り上がった時代があったことは
なんとなく知っていた。
しかも「明治のころは万年青をめぐって殺人事件があった」というネタを、
むかし小耳にはさんだので、国会図書館で古い新聞のマイクロフィルムをかたっぱしからあたったことがあったけれど、
結局たどりつけなかった。
もしご存じのかたがいたら、ぜひ情報提供よろしくお願いします。
そのことがあったので、もしおもと協会の方がご存じだったら、とHPを観ていると、
事務所は両国。昼休みをつかって自転車で行ける距離だ。
さっそく電話してみると、男性が。
「日本おもと協会です」
お、ほんとにあるんだ〜 と実感しつつ、用件がとっさに思い浮かばず、
「パンフレットを分けてください」と言ってみた。
「一部20円です」
有料なんだ、と思いながらも、まあいいかと話を続けた。
「両国に用事があるので寄ってもいいですか」
「どうぞ。パンフは100枚からです」
え。一瞬絶句。
「い、一部でいいんですけど」
「あ〜、一般の方。それなら進呈しますよ。住所をどうぞ」
「いえ、近くに伺うので……」
この日は12月にしては10月並の陽気。
気持ちよく自転車を飛ばし、駅前の雑居ビルへ。
事務所の扉を開くと、60代とおぼしき男性が3名ほどと、女性がひとり。
けっこう忙しそうだ。
おもと界の繁忙期っていつなんだろう、と思いつつ
「さきほどお電話で……」
「ああ」と奥からメガネの男性が。
「おもとを始めるの?」
ええ、まあと言葉をにごしつつ、パンフを受け取る。
蛇腹折のまあまあ立派なパンフレットだ。
パンフを見ると…
「日本おもと名品展」の開催、萬年青銘鑑(3部作)の発行、年3回の会報「萬年青」の発行、新品種の登録及び名称登録の受付・審査などを行っている。
また、展示大会・お棚見学会・交換会・おもと教室(研究会・講演会)を支部単位で開催している。」
とある。
万年青名鑑とは、相撲の番付表のように、「全盛稀貴品」「全盛貴品」「別格稀貴品」などランクわけされている表で、おもとの3分類(大葉、中葉、小葉)について作成されるもののようだ。
(日本おもと協会HPより)
そしておもとの観賞のポイントはその葉にある。
斑の入り方、ねじれ具合、芸が見どころとあるが、
葉の「芸」!?
植物に芸をさせる、日本文化のマニアックさよ。
ぜったいいつかはおもとの審査会に潜入してみせる〜
殺人事件のことはすっかり忘れて、両国をあとにしたのでした。