「プラント・インベーダー」という言葉をご存知だろうか。
「侵略的外来植物」という訳が日本語では与えられている。
そのことを記したかったわけではないのだが、
調べているうちについ注文してしまった「日本帰化植物写真図鑑(第2巻)」のamazonの紹介文によると、
「
「日本帰化植物写真図鑑」(第1巻)の発行から9年が経過。
この間に帰化植物は年々増え続けて、
最近では帰化植物は1,200種ともいわれています。
第1巻発行後、「日本帰化植物友の会」や「帰化植物メーリングリスト」などを通じて、
第1巻未掲載の帰化植物を中心に情報の収集に努めた結果、約500種に達したため、
第2巻発行の運びとなりました。」
なんか、ちょっとうれしそうである。
いや、うれしいわけではないとは思うが、ちょっと文面からそんな気がした。
失礼しました。
おそらくこの現状を憂えて丹念に情報を集め、市井の私たちに警鐘を鳴らすために、
寝食も惜しんで本書の執筆に力を注いだことは想像にかたくない。
さて、第1巻を紹介した日本雑草学会の学会誌「雑草研究」では、
明治開闢以来130年間で、帰化植物は約800種とある。
それまで帰化植物図鑑はおよそ30年間隔で発行されてきたそうだが、
ここにきて、なんとたった9年で第2巻を出版せざるをえないという勢い。
これはいったいどういうことだろう。
日本列島はまさに外来植物にとって天国、無法地帯と化しているということなのだろうか。
その原因は温暖化なのか、はたまたグローバル化の結果なのか。
わたしはこの恐るべき現象そして実態に迫るため、街に出ることにした。
あるひとつの仮説をたずさえて。
つづく。